最低賃金については、全国加重平均1,000円を目指す！

作成日：2021/06/14

6月９日、首相官邸において「令和3年第8回経済財政諮問会議」が開催されました。

　今回の会議において「経済財政運営と改革の基本方針 2021（仮称）〔いわゆる骨太方針2021〕」の原案が提示されました。

　菅総理は会議での議論を踏まえ、骨太方針の原案について次のようにコメントしています。

●まずは新型コロナ対策に最優先で取り組みながら、特にグリーン、デジタル、地方、子供、
　この４つの課題に重点的な投資を行い、長年の課題に答えを出し、力強い成長を目指す。

●今後、早期に経済を回復させるためには、賃上げにより所得を引き上げ、消費を拡大する
　という経済の好循環を実現する必要がある。新型コロナによって広がった格差を是正するた
　めにも、最低賃金について、より早期に全国加重平均1,000円とすることを目指し本年の
　引上げに取り組む。

●不妊治療の保険適用、保育サービスの拡充、児童虐待の防止等、少子化対策、子育て支援に
　取り組む。年齢による切れ目や省庁間の縦割りを排して課題に総合的に対応するため、
　新たな行政組織の創設に向けて、早急に検討に着手する。

●新型コロナの中で明らかになった新たな課題にも対処していく。感染症によって言わば有事
　の状況となった場合の、病床や医療人材の確保、より早期に治療薬やワクチンの実用化を可
　能とするための仕組みなどについて、法的措置を速やかに検討する。

●成長志向の政策を進めながら、経済あっての財政の考え方で、プライマリーバランス黒字化
　等の財政健全化の目標を達成し、これまでの歳出改革努力を続けていく。

この原案に基づき、令和3年6月中旬に骨太方針が決定される予定です。最低賃金も含め、中小企業にも大きな影響を与えることは間違いなさそうですね！

出典：令和3年第8回経済財政諮問会議／資料

　https://www5.cao.go.jp/keizai-shimon/kaigi/minutes/2021/0609/agenda.html